概要
FreeNAS“FreeNAS-11.1-U6”を使って、iSCSIから接続する共有ストレージとして使用する。
Hyper-Vクラスタ(WSFC+Hyper-V)のFreeNASを共有ストレージとして、 iSCSIのマルチパスで接続する。
構成
この構成のFreeNASの個所を導入する手順となる。
FreeNAS上にデータ用ディスク(100GB) と WSFC用クォーラムディスク(1GB)を作成
[FreeNAS]構成イメージ ※正しいのかは不明
今回はこっちの雰囲気的なイメージで設定を実施
こういう設定もできるみたいだがNICとターゲットとLUNと関係がよくわからないから良いのか悪いのか判断できない。
手順
※後述でLUN IDを設定する手順があるが、設定値を auto とすると正常に動くことがあるが、
Server1でファイルを共有ボリューム上に作成してもServer2側で2~5分後にファイルが現れたりServer2側でファイルを確認することができなかったため、リアルタイム性がなくかなり遅くなり不安定な場合が確認できた。
手動でLUN IDを設定する場合のほうが、安定していたため今回は手動設定としている。
FreeNASの推奨構成
8 GBのRAMを推奨
(8 GB未満が検出された場合、警告メッセージが出力されますがインストールは可能)
今回のFreeNAS用ホスト構成
Disk
FreeNASインストール領域:50GB×1本
ストレージボリューム用100GB×3本
メモリ:8GB
FreeNASイメージ取得
ISOを以下のURLからダウンロードする。
URL ; http://www.freenas.org/download/
※画面の”No thank you, send me to the Download page please.”から登録無しでダウンロード可能
インストールの実施
「FreeNAS Installer」を選択してインストールを開始します。
下側の表示は気にせずにEnterキーを押しましょう。
「1 Install/Upgrade」を選択して、Enterキーを押しましょう。
使用可能なドライブがリスト表示となるのでインストールをするディスクを選択後に「Spase」を押して選択しましょう。「*」が付きます。
そのあとに、Enterキーを押しましょう。
警告が表示され推奨条件を満たさないが、気にしないでEnterキーを押しましょう。
ログイン時に使用するrootユーザのパスワードを 入力しましょう。
今回の構成ではBIOSで問題ないので、<Boot via BIOS>を選択してEnterキーを押しましょう。インストールが開始します!
#環境によって異なるので使用するディスクサイズによってはUEFIを選択ましょう。
#インストール中
インストール完了です。
最初の画面に戻ってきます。
Rebootを選択しEnterキーを押しましょう。で、速やかにCDは取り出しましょう。
起動中は、ErrorやWanningの出力があったりDHCPの取得が出来なかったりするけど、とりあえず放置でいいです。
しばらくすると、起動完了の初期画面が表示されます。
初期設定(リモートアクセス用のネットワーク設定)
固定アドレス設定
1)「Configure Network Interfaces」の 1 を入力します。
設定するインターフェースを 「1) em0 」の 1 を入力します。
「Rest network configuration? (y/n)」の n を入力します。
「Configure interface for DHCP? (y/n)」の n を入力します。
「Configuer IPv4? (y/n)」の y を入力します。
「Interface name:」の Management を入力します。
「IPv4 Address:」の 172.16.100.20 を入力します。
「IPv4 Netmask:」の 255.255.255.0 を入力します。
「Configure IPv6?(y/n)」の n を入力します。
デフォルトゲートウェイ設定
4)「Configure Default Route」の 4 を入力します。
「Configure IPv4 Default Rpute?(y/n)」の y を入力します。
「IPv4 Default route:」の 172.16.100.1 を入力します。
「Configure IPv6 Default Route?(y/n)」の n を入力します。
Web接続確認
ブラウザで設定したアドレスにアクセスするとログイン画面が表示されます。
URL : http://172.16.100.20/
設定したパスワードを入力します。
Username : root
passwored : (設定したパスワード)
初回のログイン時は、「Initial Wizard」が表示されますが、「Exit」から閉じましょう。
基本設定
System > 基本設定
「Language(Request UI reload)」で「Japanese」を選択して、下部の「Save」をクリックします。
日本語表示にならない場合は、画面を再読み込みか他のメニューに移動するなりして画面を変移させると日本語になるはずです。
「 WebGUI IPv4 Address:」でWebGUIにアクセス出来るAddressを選択します。
「Console Keyboard Map:」で「Japanese 106」を選択します。
「タイムゾーン:」で「Asia/Tokyo」を選択します。
設定後に下部の「Save」をクリックします。
ネットワークインターフェース追加と設定
ネットワーク > インターフェース
「Addインターフェース」をクリックします。
「 NIC:」で設定するNIC「em1」を選択します。
「インタフェース名:」に「strage01」を入力します。
「IPv4 アドレス:」に「172.16.254.1」を入力します。
「IPv4 ネットマスク:」で「25/ (255.255.255.128)」を選択します。
「IPv6 アドレス:」で チェック無 とますます。
入力後に画面下の「OK」をクリックします。
「 NIC:」で設定するNIC「em2」を選択します。
「インタフェース名:」に「strage02」を入力します。
「IPv4 アドレス:」に「172.16.254.129」を入力します。
「IPv4 ネットマスク:」で「25/ (255.255.255.128)」を選択します。
「IPv6 アドレス:」で チェック無 とますます。
設定が反映させたことを確認します。
volume追加
ストレージ > ボリューム
「Volume Manager」をクリックします。
「Manual Setup」をクリックします。
「 ボリューム名」に「VOL01」を入力します。
「メンバディスク」で表示された3ディスクを選択します。
「グループタイプ」が表示されるので RAID-Zを選択します。
※Stripe :RAID 0 、 Mirror :RAID 1 、RAID-Z :RAID 5
作成したボリュームを確認
ストレージ > 画面下位にある「ボリュームのステータス」をクリックすると各DISKとボリュームがONLINEで正常であることが分かる。
iSCSI設定
ベースネーム確認
共有 > Block (iSCSI) > Target Global Configuration
※ベースネーム"iqn.2005-10.org.freenas.ctl"の情報をコピー/メモする。
ポータル作成
共有 > Block (iSCSI) > ポータル
「Addポータル」をクリックする。
以下のようにポータル設定を作成する。
コメント:区別ができるように任意の名前を追加
IPアドレス:NICのアドレス設定を行ったIPアドレスを選択
ポート番号:デフォルト(変更する必要がある場合のみ修正)
●portal01
●portal02
★確認
イニシエータ作成
共有 > Block (iSCSI) > イニシエーター(複数)
「Add イニシエーター 」をクリックする。
今回は特に制限なしにデフォルトの値「ALL」とする。指定がある場合は適宜編集する。
入力値の確認を行う
ターゲット作成
共有 > Block (iSCSI) > ターゲット
「Add ターゲット 」をクリックする。
■target1作成
ターゲット名 :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01
エイリアス名 :target01
ポータルグループID :1(portal01)
イニシエータグループID:1
■target2作成
ターゲット名 :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02
エイリアス名 :target02
ポータルグループID :2(portal02)
イニシエータグループID:1
■確認
エクステント作成
共有 > Block (iSCSI) > エクステント
「Add エクステント」をクリックする。
■extent01作成(WSFC用クォーラムディスク)
エクステント名 :extent01
エクステントタイプ:ファイル
Path to the extent :/mnt/VOL01/extent01
エクステントサイズ:1GB
論理ブロックサイズ:512 ※4kでも良い?
LUN RPM :15000 ※環境に合わせて設定
■extent02作成(データ用)
エクステント名 :extent02
エクステントタイプ:ファイル
Path to the extent :/mnt/VOL01/extent02
エクステントサイズ:100GB
論理ブロックサイズ:4096
LUN RPM :15000 ※環境に合わせて設定
ターゲットとエクステントの紐づけ
共有 > Block (iSCSI) > Associated Targets
「Add ターゲット/エクステント」をクリックする。
4パターンのターゲットを作成する。
----
ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01
LUN ID :1
エクステント:extent01
----
ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01
LUN ID :2
エクステント:extent0
----
ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02
LUN ID :11
エクステント:extent01
----
ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02
LUN ID :12
エクステント:extent02
----
■確認
iSCSIの サービスを有効にします。
メニューの「サービス」をクリックします。
「Start on boot」にチェックを入れます。
「Start Now」をクリックしてサービスを起動させます。
これでFreeNASの設定が完了です。
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