備忘録/にわかエンジニアが好きなように書く

個人的にとりあえず仕組みを知るためにとりあえず動くまで構築や動作をみただけの単なる操作ログです。個人用の備忘録となり、最新の導入手順は個別に確認してください。 ※変な内容や間違いを書いているなどありましたらコメントやご指摘いただけると幸いです。

FreeNASでiSCSIターゲットを作成する①

概要

FreeNAS“FreeNAS-11.1-U6”を使って、iSCSIから接続する共有ストレージとして使用する。

Hyper-Vクラスタ(WSFC+Hyper-V)のFreeNASを共有ストレージとして、 iSCSIのマルチパスで接続する。

構成

この構成のFreeNASの個所を導入する手順となる。

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FreeNAS上にデータ用ディスク(100GB) と WSFC用クォーラムディスク(1GB)を作成

[FreeNAS]構成イメージ ※正しいのかは不明

今回はこっちの雰囲気的なイメージで設定を実施

f:id:pocket01:20181101224355p:plain

 

こういう設定もできるみたいだがNICとターゲットとLUNと関係がよくわからないから良いのか悪いのか判断できない。f:id:pocket01:20181025235945p:plain

 

f:id:pocket01:20181021010422p:plain

 

手順

※後述でLUN IDを設定する手順があるが、設定値を auto とすると正常に動くことがあるが、

 Server1でファイルを共有ボリューム上に作成してもServer2側で2~5分後にファイルが現れたりServer2側でファイルを確認することができなかったため、リアルタイム性がなくかなり遅くなり不安定な場合が確認できた。

 手動でLUN IDを設定する場合のほうが、安定していたため今回は手動設定としている。

FreeNASの推奨構成

8 GBのRAMを推奨

(8 GB未満が検出された場合、警告メッセージが出力されますがインストールは可能)

 

今回のFreeNAS用ホスト構成

Disk

 FreeNASインストール領域:50GB×1本

 ストレージボリューム用100GB×3本

メモリ:8GB

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FreeNASイメージ取得

ISOを以下のURLからダウンロードする。

URL ; http://www.freenas.org/download/

※画面の”No thank you, send me to the Download page please.”から登録無しでダウンロード可能

インストールの実施

「FreeNAS Installer」を選択してインストールを開始します。

f:id:pocket01:20181019001818p:plain

 

下側の表示は気にせずにEnterキーを押しましょう。

f:id:pocket01:20181019002737p:plain

 

「1 Install/Upgrade」を選択して、Enterキーを押しましょう。

f:id:pocket01:20181019002821p:plain

 

使用可能なドライブがリスト表示となるのでインストールをするディスクを選択後に「Spase」を押して選択しましょう。「*」が付きます。

そのあとに、Enterキーを押しましょう。

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 警告が表示され推奨条件を満たさないが、気にしないでEnterキーを押しましょう。

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ログイン時に使用するrootユーザのパスワードを 入力しましょう。

f:id:pocket01:20181019002956p:plain

 

 今回の構成ではBIOSで問題ないので、<Boot via BIOS>を選択してEnterキーを押しましょう。インストールが開始します!

#環境によって異なるので使用するディスクサイズによってはUEFIを選択ましょう。

f:id:pocket01:20181019003013p:plain

 

 #インストール中

f:id:pocket01:20181019003029p:plain

 

 インストール完了です。

f:id:pocket01:20181019003041p:plain

 

 最初の画面に戻ってきます。

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Rebootを選択しEnterキーを押しましょう。で、速やかにCDは取り出しましょう。

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起動中は、ErrorやWanningの出力があったりDHCPの取得が出来なかったりするけど、とりあえず放置でいいです。

しばらくすると、起動完了の初期画面が表示されます。

f:id:pocket01:20181019003132p:plain

 

初期設定(リモートアクセス用のネットワーク設定)

固定アドレス設定

1)「Configure Network Interfaces」の を入力します。

f:id:pocket01:20181019005500p:plain

 

設定するインターフェースを 「1) em0 」の を入力します。

f:id:pocket01:20181019005516p:plain

 

「Rest network configuration? (y/n)」の n を入力します。

「Configure interface for DHCP? (y/n)」の n を入力します。

「Configuer IPv4? (y/n)」の y を入力します。

「Interface name:」の Management を入力します。

「IPv4 Address:」の 172.16.100.20 を入力します。

「IPv4 Netmask:」の 255.255.255.0 を入力します。

「Configure IPv6?(y/n)」の n を入力します。

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デフォルトゲートウェイ設定 

4)「Configure Default Route」の 4 を入力します。

「Configure IPv4 Default Rpute?(y/n)」の y を入力します。

「IPv4 Default route:」の 172.16.100.1 を入力します。

「Configure IPv6 Default Route?(y/n)」の n を入力します。

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 Web接続確認

 ブラウザで設定したアドレスにアクセスするとログイン画面が表示されます。

 URL : http://172.16.100.20/

f:id:pocket01:20181019005708p:plain

 

設定したパスワードを入力します。

 Username : root

   passwored : (設定したパスワード)

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初回のログイン時は、「Initial Wizard」が表示されますが、「Exit」から閉じましょう。

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基本設定

 System > 基本設定

「Language(Request UI reload)」で「Japanese」を選択して、下部の「Save」をクリックします。

日本語表示にならない場合は、画面を再読み込みか他のメニューに移動するなりして画面を変移させると日本語になるはずです。

f:id:pocket01:20181019011133p:plain

 

 

「 WebGUI IPv4 Address:」でWebGUIにアクセス出来るAddressを選択します。

「Console Keyboard Map:」で「Japanese 106」を選択します。

「タイムゾーン:」で「Asia/Tokyo」を選択します。

設定後に下部の「Save」をクリックします。

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ネットワークインターフェース追加と設定

ネットワーク > インターフェース

「Addインターフェース」をクリックします。

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「 NIC:」で設定するNIC「em1」を選択します。

「インタフェース名:」に「strage01」を入力します。

「IPv4 アドレス:」に「172.16.254.1」を入力します。

「IPv4 ネットマスク:」で「25/ (255.255.255.128)」を選択します。

「IPv6 アドレス:」で チェック無 とますます。

入力後に画面下の「OK」をクリックします。

f:id:pocket01:20181019011723p:plain

 

 

「 NIC:」で設定するNIC「em2」を選択します。

「インタフェース名:」に「strage02」を入力します。

「IPv4 アドレス:」に「172.16.254.129」を入力します。

「IPv4 ネットマスク:」で「25/ (255.255.255.128)」を選択します。

「IPv6 アドレス:」で チェック無 とますます。

f:id:pocket01:20181019011626p:plain

 

設定が反映させたことを確認します。

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volume追加

 ストレージ > ボリューム

「Volume Manager」をクリックします。

f:id:pocket01:20181020002501p:plain

 

「Manual Setup」をクリックします。

f:id:pocket01:20181020002533p:plain

 

「 ボリューム名」に「VOL01」を入力します。 

「メンバディスク」で表示された3ディスクを選択します。

「グループタイプ」が表示されるので RAID-Zを選択します。

 ※Stripe :RAID 0  、 Mirror :RAID 1 、RAID-Z :RAID 5

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 作成したボリュームを確認

ストレージ > 画面下位にある「ボリュームのステータス」をクリックすると各DISKとボリュームがONLINEで正常であることが分かる。

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iSCSI設定

ベースネーム確認

共有 > Block (iSCSI)  >  Target Global Configuration

f:id:pocket01:20181021233234p:plain

※ベースネーム"iqn.2005-10.org.freenas.ctl"の情報をコピー/メモする。

 

ポータル作成

共有 > Block (iSCSI)  > ポータル

「Addポータル」をクリックする。

f:id:pocket01:20181021233747p:plain

 

以下のようにポータル設定を作成する。

コメント:区別ができるように任意の名前を追加

IPアドレス:NICのアドレス設定を行ったIPアドレスを選択

ポート番号:デフォルト(変更する必要がある場合のみ修正)

 

●portal01

f:id:pocket01:20181021234146p:plain

●portal02

f:id:pocket01:20181021234213p:plain

 

★確認

f:id:pocket01:20181021234308p:plain

 

イニシエータ作成

共有 > Block (iSCSI)  >   イニシエーター(複数)

「Add イニシエーター 」をクリックする。

f:id:pocket01:20181022002816p:plain

 

今回は特に制限なしにデフォルトの値「ALL」とする。指定がある場合は適宜編集する。

f:id:pocket01:20181022002919p:plain

 

入力値の確認を行う

f:id:pocket01:20181022003028p:plain

 

ターゲット作成

共有 > Block (iSCSI)  >   ターゲット

「Add ターゲット 」をクリックする。

f:id:pocket01:20181022005103p:plain

■target1作成

ターゲット名                 :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01

エイリアス名                 :target01

ポータルグループID       :1(portal01)

イニシエータグループID:1 

f:id:pocket01:20181022005817p:plain

 

■target2作成

ターゲット名                 :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02

エイリアス名                 :target02

ポータルグループID       :2(portal02)

イニシエータグループID:1 

f:id:pocket01:20181022005845p:plain

 

■確認

f:id:pocket01:20181022005924p:plain

 

 

エクステント作成

共有 > Block (iSCSI)  >   エクステント

「Add エクステント」をクリックする。

f:id:pocket01:20181022010131p:plain

 

■extent01作成(WSFC用クォーラムディスク)
エクステント名  :extent01

エクステントタイプ:ファイル
Path to the extent :/mnt/VOL01/extent01

エクステントサイズ:1GB

論理ブロックサイズ:512   ※4kでも良い?

LUN RPM    :15000  ※環境に合わせて設定

f:id:pocket01:20181022010555p:plain

 

■extent02作成(データ用)
エクステント名  :extent02

エクステントタイプ:ファイル
Path to the extent :/mnt/VOL01/extent02

エクステントサイズ:100GB

論理ブロックサイズ:4096 

LUN RPM    :15000  ※環境に合わせて設定

f:id:pocket01:20181022010908p:plain

 

ターゲットとエクステントの紐づけ 

共有 > Block (iSCSI)  >  Associated Targets

「Add ターゲット/エクステント」をクリックする。

f:id:pocket01:20181022011926p:plain

 

f:id:pocket01:20181022011317p:plain

 

4パターンのターゲットを作成する。

 ----

ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01

LUN ID     :1

エクステント:extent01

 ----

ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target01

LUN ID     :2

エクステント:extent0

 ----

ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02

LUN ID     :11

エクステント:extent01

 ----

ターゲット :iqn.2005-10.org.freenas.ctl:target02

LUN ID     :12

エクステント:extent02

 ----

 

■確認

f:id:pocket01:20181101224253p:plain

iSCSIの サービスを有効にします。

メニューの「サービス」をクリックします。

f:id:pocket01:20181020004337p:plain

  

 「Start on boot」にチェックを入れます。

「Start Now」をクリックしてサービスを起動させます。

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 これでFreeNASの設定が完了です。

 

FreeNAS 8.3.0 Users Guide (English Edition)

FreeNAS 8.3.0 Users Guide (English Edition)

 
FreeNASで作るiSCSIサーバー構築ガイド―Hyper‐V用ストレージに向けて

FreeNASで作るiSCSIサーバー構築ガイド―Hyper‐V用ストレージに向けて