光レベル測定までに
(必須)機材
(1) 光パワーメータ
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以下は使用する前に確認すること。
-測定する波長(850/1310/1550nm等)
-コネクタ形状(SC/LC/MT/MPO・・・)
-ケーブル種別(シングルモード /マルチモード)
-40G/100G用のQSFP/CFP等の測定の場合も対応可否を確認(測定する波長が多数ある )
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機器の公正(1回/年)は取得していることが望ましい (取得している機材のみデータを有効とする場合が多々ある)
参考機材(一例)
・ FLUKE http://jp.flukenetworks.com/installation-and-test#family-product-list-12
SimpliFiber® Pro
・ 横河電機 https://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/index-optcom.htm?nid=left
AQ2170/AQ2170H
(2) 光ケーブルクリーナ
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光ケーブル フェルール端面清掃用
ーコネクタのフェルール部分の清掃するために使用する。
ーハンディタイプはリールタイプよりコストが高いため、使わない想定のときの予備部材として準備が理想
使う可能性のある時の予備はリールタイプを準備するほうが良い
―MPO, MTP、LC等コネクタ形状ごとにクリーナがはあるので使い分けは必要となる
ハンディタイプ (NTT-AT)
OPTIPOP C
- スリーブ・アダプタ内清掃用
ースティックタイプやペン型クリーナーなど種類はある。
―アダプタ内部の清掃を行うために使用する。SFP・GBICなどのトランシーバ内部の清掃には 使用しません。レンズやレンズ付近を破損/傷付ける恐れがあります。
-目に見えていて、どうしても取るべき汚れなどを注意しつつ使用は可能ですが自己責任となる。
スティックタイプ
CLETOP
NEOCKEAN-S
2.5mmタイプ SC用
1.25mmタイプ LC用
光ケーブル フェルール側面清掃用
ペン型
NEOCLEAN
(3) 光ケーブル ※個人的に良く使っていたもの
シングルモード
SC-SC
SC-LC
LC-LC
マルチモード ※コア径(50/125)、(62.5/1259
SC-SC
SC-LC
LC-LC
MTコネクタ
(4) 光コネクタ用中継アダプタ 複数個(通称? JJ)
※1芯用,2芯用やケーブルの種類別などモデルあり
LC-LC(マルチ・シングル対応)
SC-SC(マルチ・シングル対応)
SC-LC(マルチ・シングル対応) ※損失が大きくなる場合があり
他測定するケーブルによって準備すること。
光 変換・中継アダプタ
(5)アッテネータ(減衰器)
光の伝送装置や TXの送信レベルでRX受けれるレベル範囲より強い場合など
信号を適切な信号レベルに減衰させるときに使用する。
-コネクタ形状(SC/LC/MT・・・)
-ケーブル種別(シングルモード /マルチモード)
#1dBm刻みでの固定で減衰値が決まっているものが持ち運びに便利
#可変モデルもあるが大きくかさばる。
光固定減衰器/光可変減衰器/光終端器/反射測定用マッチングブロック
★ 使用時の注意点
- マルチ用 シングル用 マルチ・シングル用があるので注意が必要
- 使用する前にクリーナ等で清掃すること
- コア径の異なるファイバを中継すると損失が大きくなるため、同じコア径の光ケーブルを使用すること
- 中継用アダプタを用いた場合の損失する値は、事前に確認すること。 0.1-0.7からぐらいで減衰する場合や増幅する場合もあります。
(できれば)準備
(1) 光源
測定対象から光送出ができない場合や、ケーブルの両端が未接続の場合に使用すると便利
ケーブル間違いやケーブルの品質を装置接続前に確認が可能となる。
・ FLUKE http://jp.flukenetworks.com/installation-and-test#family-product-list-12
VisiFault™
・ 横河電機 https://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/index-optcom.htm?nid=left
AQ4280シリーズ
パワーメータを使用した光レベルの測定方法
※個人的な主観も入ってます。
(1)測定方法
1.測定までに実施
(1) 測定対象のコネクタ形状(SC or LC …)・ケーブル(SM or MM)を確認します。
※ 事前に準備している部材で測定可能なのかを判断も。慣れれば、持ち物も分かっているので見た目で判断できます。
(2) パワーメータへ測定対象が測定できるコネクタを取り付けます。
(3) パワーメータの電源を入れます。
(4) 測定するトランシーバの種類に合わせて波長を設定します。
(5) ゼロ調整 (必須ではないパワーメータもあり)
※ コネクタ部分に(光が入らないように遮光する)キャップを取り付け実施します。
(6) 起動完了となるので測定します。
(7) 測定
2. 光ケーブルを清掃します。クリーナの仕様に従い決められた方向に、ケーブル端面を摩ってください。
端面を 90度回転させもう一度、クリーナの使用していない清掃面を使ってケーブル端面を摩ってください。
⇒ このあたり清掃方法は、会社によってルールや方法が若干違うところです。
3. 清掃したコネクタをパワーメータに挿入します。
4. 接続した光ケーブルの逆側を測定対象のモジュール(Tx)へ接続します。
5. 測定画面に表示される値が落ちつくことを確認する。
6. レベル確認(極力、使用している光ケーブル等に触れないようにしてレベルを安定させる)
確認ポイント:測定値が測定対象のモジュールの仕様に準拠したレベルとなっていること
接続先となるモジュールの受信(Rx)の仕様の範囲内のレベルとなっていること
7. 測定で使用した光ケーブルを抜線する。
測定するときの注意すること
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光コネクタの端面は、手で触らない
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光が送出されているコネクタは、目でのぞき込んでみない。 ※SXは赤色の光、LCは無色(目では見えない)
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未接続のモジュールやパワーメータは、埃が入らないように使わないときは保護キャップを取り付ける。
光が送出されている場合、保護キャップが溶ける場合があるので未使用の場合はポートから光が送出しないよう設定を行うこと。
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光ケーブルの弧(曲げや捻じれ)は、ケーブルの許容範囲内の弧とすること。
曲げすぎるとレベルが不安定となり予期しない断線、リンクDown/Upが発生する
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ケーブルを配線するときは、電源ケーブルなどでノイズが発生しそうなものの近くで配線を行ったり、一緒に束ねたりはしないほうはいい。
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ケーブルやコネクタの清掃は専用道具を用いて対応すること。アルコールの染み込んだ布やガス等を使用するとケーブル端面を傷付ける原因となります。
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アッテネータを使用する場合は、事前に減衰するレベルを測定すること。実際の値は減衰前の値となるため。
パワーメータなどの測定機器とモジュール不良の不具合箇所を切り分け
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光ケーブルの接続不良や接続が緩い状態なのかを確認
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モジュールを別ポートへ差し替えて測定
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ネットワーク機器などで、CLI操作でモジュールのレベル確認ができたりもするので参考にしてみるの。
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ケーブルを取り換えて測定
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モジュールを取り替えて測定